覚書:才能の芽の育て方

覚書。
『仮説:才能の芽を育てるために必要なのは日陰や温室である』

自分自身、まだ世間様に
「これが俺の才能ですわ(笑)」と見せつけるだけの結果を残せていないので、才能の芽を育てるためのうんぬんかんぬんについて偉そうに語る資格はないので。

今のところは『仮説』でしかないのだが。

しかし、ここ二年ほどの経験で
「あれ? 才能の芽を育てるにはコレが必要だったんじゃね?」と気づくことがあったので、忘れないうちに記録しておこうと思う。

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結論から言うと、才能の芽を育てるには『保護する』『大切に育てる』ための環境づくりと、才能がちょっとやそっとのことでは潰れないくらい丈夫に育つまでの間、ちゃんと『面倒を見る』心がけが必要なのだということ。

整理するとこうなるのかしら。(↓)
【才能が育つまでに必要なもの】
・保護する、大切に育てるという心がけ
・そのための環境
・期間

というわけで。上記について、思うところをつらつらと述べてみたい。

まず、才能や努力については一般的に下記のような表現が使われることが多い。

・芽が出る(もしくは『芽が出ない』)
・開花する
・結実する
・枯れる

どれも農作物を育てるときに使うものだ。

つまり、才能を育てることについて真剣に考えるならば、農作物を育てるときのイメージに重ねるのが有効であるということ。

……んで。
この『農作物を育てる』ことについては、自分はそれなりに語ることができる。

年老いた親父が死んでから二年弱。
親父の形見だと思って、小さな畑の面倒を見てきたからね。

色々と育ててきた。
ネギとかニンニク、タマネギ。イチゴやナス。サツマイモなど。

それらの経験を踏まえて、語ってみたい。

まず、農作物には種類ごとに色々な特性があるのだけど。
共通して言えるのは
「種から芽が出たばかりの段階では、大事に育てなくてはいけない」ってこと。

例えばネギとかタマネギなんか、けっこう丈夫な植物なんだけど。

それでも、種から芽が出たばかりのころはそれなりに手をかけてやらないと大きく育たない。

ネギ。初夏から夏にかけて種をまく。
しかしながら。夏の炎天下、灼けつくように熱くなっている砂の上に種を適当にばら撒いて、最初にテキトーに水をやって「後はほっとく」じゃ、芽すら出ない。

タマネギ。秋に種をまいて冬の時期に苗が育つ。
豪雪に見舞われた場合、深い雪の中で「溶ける」と呼ばれる現象が発生し、そのまま駄目になってしまうことがある。

じゃぁ、どうすればいいかってぇと……。

ネギを炎天下で種から育てる場合、直接畑に撒くよりも苗床で一定期間育てるのが無難だ。
ただ、苗床は地面と違ってすぐに土が感想しちゃうので、こまめに水をやって『日陰』に設置する必要がある。
ただ、ずっと日陰に置いておくのも面白くないし。場合によっちゃ、日差しの強さを判断しつつ一日に何度か日向と日陰の間を動かすこともあるわけ。

あと、こまめに水をやるのも大事。
土が乾いたら、若芽などすぐに枯れてしまうし。かといって、水をやり過ぎたら根が腐る。
土が適度な湿り気を保つよう、一日に二度くらい水をやるのが肝要。

つまり、キーワードは『日陰』と『こまめな水やり』だ。

タマネギを豪雪地帯で育てる場合。
万全を期して育てるなら「温室栽培」が間違いない。まぁ、さすがに温室は無理にしても「雪よけ」の処置はしておいた方が無難。
タマネギは丈夫な部類の農作物だけど、深い雪の中で一週間も二週間も埋まった状態が続くと、さすがに葉の部分がやられてしまうからだ。

ここでのキーワードは『温室』になるかな。

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このように考えてみると。

世間一般的には、「日陰者」とか「温室育ち」って良くないイメージの言葉として使われることが多いのだが。

しかし、才能の芽を安全に育てるには「日陰」や「温室」の方が適しているわけだから、悩ましい。

「日陰者? 温室育ち? いや別に悪いことばかりでもないんじゃね??」

とか言いたくなるわけですよ。

農業経験者としては。
もっとも、温室はまだ使ったことないけど。
( でも屋根付きの車庫は温室替わりに使えるな。来年の冬はそこで苗とか育ててみようかしらん)

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……というわけで。

少なくとも「才能の芽」を育てるには「日陰」や「温室」の方が適しているわけだし。

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芽が育つまでの『一定期間』は、日陰や温室のような『過酷ではない環境』を保ち、こまめに水をやるなどの面倒をみてやる『心がけ』が大事。

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とは言え。

冒頭でも述べたけど、自分自身、まだ
「これが俺の才能ですわ(笑)」と胸を張って言えるほどの結果を残せていないわけだしね。

上記の仮説をきちんと実体験として語れるよう、日々奮闘中の今日この頃だったりする。

≪終≫