老いる、ってツライ

9月20日(日)

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日記『拘束されたい』の続き。

「体力気力の衰えを、『誰かとの約束』から発生する拘束力や強制力でカバーしてます!」

…なーんて内容の日記を書いて、それを後で読み返して…。その。

ふと、気づいちゃったんだが。

んー。とどのつまり、は。

「力を失ってしまったら、誰かの力を借りなくてはいけない」

…って、話なのかしらん?

そう考えてみると、なんかすっげー老人っぽい話である。

実に面白くない。まったくもって面白くないぞ。

他人の老いに関する話なら「気の毒だな」で済むが、自分に関する場合は「気の毒」では済まないのだから。

…しかしながら。

こればかりはしゃーない。誰しも老いからは逃れられない。招かれざる客が、おれの所にもやって来た、ってわけだ。…それだけのこと。ちくしょうめ。

そう。認めるしかないのだ。

実際、おれはもう若くない。

加齢からくる深刻な飛蚊症を抱え、健康を失った時点で、それはもう老い以外の何物でもないのだから。認めて受け入れねばならん。

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若いころは、創作が楽しくて楽しくて仕方なかった。休日など、朝から晩まで部屋にこもりきりで何時間もぶっとおしで絵を描いたり、文章を推敲していたりした。

それが、全然苦痛じゃなかった。

…でも今は違う。

目の前をちらつく不可触の小蠅とか、透明のボウフラ、ツブツブムシ、なんかそういう感じの気持ち悪い連中が気になって、なかなか集中できないことが多い。

ここ数年は気分が乗らないまま何も作業に手をつけることができず、むなしく一日を過ごすことが多くなってきた。

しかし。

これではいかん、と色々と工夫した結果。

『誰かに作業を約束して設定した期限を守って提出する』…という方法が一番効果的だとわかってきた。

体の不調による不快感よりも、自分に仕事を依頼してくれる相手から信頼を失うかもしれない不安感が勝る。そういう状況を作るわけだ。

約束による強制力ってヤツをうまく使うこどで、最近はどうにか絵が描けるようになってきている。

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若くて健康なころは、考えもしなかったな。

自分から『約束事で拘束』されて、ようやっと絵が描けるようになる状況など。

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最近はちょっと理解できる。

不機嫌なツラしてる事の多い、世の老人どもの気持ちが。

あいつら、若くて健康な人たちが羨ましくて妬ましくて仕方ないんだよ。けど、それをおおっぴらに口にするわけにはいかないから、若い連中の前ではいつも面白くない顔してるのさ。

今のおれが、そうだから。(笑)

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